製品情報｜詳細

藻類用恒温振とう培養機

CO2インキュベーションシェーカー

CO2-BR-43FL藻類培養用基本システム

商品コード：

ガス・光・温度を調節して、藻類培養の再現性向上＆効率化！藻類の基礎研究およびバイオ燃料開発に

CO2インキュベーションシェーカー+CO2ガスコントローラー＋LED光照射ユニットのセットです。（写真はモニタリングオプションとの組み合わせ例）。

主な用途

●藻類培養の再現性向上
●藻類培養の効率化
●試験管やフラスコを使用したクローズド環境での有用物質の研究開発等

ダウンロードファイル（有用情報）

総合カタログより　カスタムバイオシェーカー CO2-BRシリーズ(PDF)
安定した藻類培養環境を構築する（PDF）

特長

CO2インキュベーションシェーカーに、光合成に有効な波長特性を持つLED光照射ユニットをプラス。藻類の基礎研究および継代維持に最適。

CO2強制通気（通常の通気orバブリング）

空気中には0.03％程のCO2しか含まれていないため、空気だけではCO2不足で増殖が制限されます。最適な増殖のためには、0.2~5％CO2の通気が必要です。

馴化の為の微弱から一般的な光量への調整が可能

微細藻類は培養に一定の光量が必要な種も多いのですが、ストックを起こしたり株分けの初期段階では培養棚の強い光量では増殖がうまくいかず、光量の適切な調節が必要な場合があります。
通常の棚式の培養環境では、弱い光の環境を整えるのが面倒となる部分を光量の数値化と安定化の環境を構築します。
本製品では、0〜100％の光量を1％単位でコントルール可能なLED光照射ユニットを振とう台底面に設置しております。
底面照射にて数値化された光のコントロールを行うことで、培養条件を整えやすく、継代時の省力化が可能です。

光合成に有効な波長を含む白色光のLED光照射ユニット

LC-LED-450Wの波長特性

昼白色蛍光灯の波長特性

製品に搭載されている白色LEDは葉緑素の主な吸収波長である450nmを一次ピークとして含み、660～740nm前後の波長も必要な強度で含んでいます。昼白色蛍光灯で培養を行っている場合は、ぜひ本製品をご検討ください。

必要に応じて振とう可能、室温以下の温度調節も可能

高密度培養の場合、適切なガス交換や温度分布のため培養液の攪拌が重要です。フォトバイオリアクターやジャーファーメンターでは循環やプロペラ攪拌が一般的ですが、弊社の藻類培養システムでは小容量から対応できるように、振とう培養法を採用しています。

バブリングに適したフラスコキャップ

別売品として、作成が面倒なバブリング対応のニードル付きフラスコキャップをご用意致しました。通気による培養時のコンタミネーションをエアーベントフィルターで防ぎつつ、培養液内へのバブリングが行えます。
また短いニードルで容器内のガス置換のみを行うフラスコキャップ（バブリングは行わないフラスコキャップ）もご用意しております。
三角フラスコの容量に応じて各フラスコキャップの仕様が異なります、詳しくは別売部品の項を参照ください。

その他カスタマイズについて

本機「CO2-BR-43FL藻類培養用基本システム」はバブリングが必要な場合で最大500mL三角フラスコ6本までのシステムとなります。
より大型のバイオシェーカーによる大型フラスコでの培養、ガスの濃度や流量の範囲変更、マルチガス化のご相談も承ります。

参考：安定した藻類培養環境を構築する

三角フラスコでのLEDユニットを使用した、藻類培養システムの構築についてご紹介します。
PDF化したものはこちら。

仕様

型名	CO2-BR-43FL藻類培養用基本システム
使用温度範囲	+4℃～+50℃(*1)
容器架数	三角フラスコ（IWAKIのガラス製推奨、200/300/500mL）×6 (*2)
振とう速度	20～200r/min
振とう方式	往復／旋回切換式
ガス流量	CO2、大気～15％、30～300mL/min (*3)
本体価格	お問い合わせ
(*1)低温での連続運転では、庫内に霜が発生し上記の『使用温度範囲』および『温度調節制度』を満たせなくなる場合がありますので、定期的に霜取りを行なってください。
(*2)別売のニードルキャップを使用しない場合は三角フラスコサイズに合う栓（信越ポリマー社シリコセン推奨）をご用意ください。
(*3)ガスコントローラーはマルチガスタイプも選択が可能。ガスボンベやレギュレーター、容器は含みません。ガスの濃度や流量の範囲変更、マルチガス化のご相談も承ります。