アプリケーションデータシート No.26
三角フラスコの振とう方法とエアレーション効率について
アプリケーションデータの概要
一般的に行われている微生物の振とう培養法は、三角フラスコを旋回振とう機で振とうさせる手法が1933年にオランダで、振とう(坂口)フラスコを往復振とう機で振とうさせる手法が1942年に日本で、それぞれ開発されたものである。このような経緯があるためか、振とう培養においては、海外ではほぼ旋回振とう機のみが使われ、日本では旋回振とう機に加えて試験管で振とう培養を行う場合や振とうフラ
スコで高い培養効率を得たい場合に往復振とう機も用いられている、といった状況である(振とうフラスコは、海外ではほとんど使われていないと思われる)。
微生物培養の教科書を紐解くと、三角フラスコは旋回振とう、振とうフラスコは往復振とうがそれぞれ適しているとあるが、タイテックにはしばしば、お客様から「三角フラスコの振とうでは、旋回と往復のどちらがエアレーション効率が高いのか」といったご質問が寄せられる。教科書の定説は古典的に過ぎるためか、このご質問にお答えするために引用できる定量的な証明を見つけることができなかった。そこで、〈SFR Vario〉を用いて実際に調べることにした。
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